念願のリフォーム工事も終わり、新しい生活空間にもようやく慣れてきたところでペンをとってみました。当方と細江工務店さんとのおつきあいは、35年前に遡り、昭和59年に今の家を建ててもらいました。
その間一度もリフォームすることなくずっと使い続けてきましたが、さすがに水周りの経年劣化は進み、特に浴室の傷みは想像以上のものでした。
キッチン、バス、トイレを中心にリフォームしてもらい大変快適な生活をおくることができておりますが、当時と比べ、今の住宅設備や資材は本当に進化して使いやすくなっており時代の流れを感じました。
ところで、リフォーム工事に因んだ『時計』のエピソードについて。
当方には、古いゼンマイ式の柱時計がありましたが、いつの頃か忘れましたが、ゼンマイを巻いても動かなくなり、それ以降柱に掛かったまま時が過ぎてしまいました。そして、工事が始まり、ある時、大工の森下さんが何かの拍子に柱時計に触った時のことでした。
たまたま自分もその場に居合わせていたのですが、なんと、チクタクと動き出し時を刻みだしたのです。この時計は古いから故障してもう動かないと思い込んでいたので、びっくりしましたが、暫くぶりで聞いたその音はとても懐かしく思いました。
また、新築当時、工務店さんから贈っていただいた時計は、今でもしっかり動いております。この二つの時計は、いつまでも大事にしていきたいと思います。
最後に、実際工事が始まり徐々に進んでいくと、自分のイメージと違ったりしてその都度変更してもらうこともあり、皆さんにはいろいろとご厄介をお掛けしましたこと感謝申し上げたいと思います。
追伸　当方の家は、当時流行りの和風造りでした。
今はこのような和風造りの家は少なくなりましたが、随所に飛騨の匠の技術が施されていると思います。
この技術が絶えないよう、飛騨の匠の技が継承されることを願うとともに、貴社の益々の発展を祈念いたします。


K様へ　こちらこそありがとうございます。
先代の頃に続いて、再び我社に依頼していただきとても嬉しく思います。
新築で建てた家も時間が経つにつれ、少しずつ不便な箇所が増えてきたり
もろくなって壊れる所もでてきます。
せっかくリフォームするのであれば、これからもできる限り長く住むために
決して妥協したくないことも多いでしょう。
お客様が100％納得できる住まいにするためにも、ギリギリまで変更を受け付けますので
いつでも遠慮なくご相談ください。
38年前に我社から贈らせていただいた時計を今でも大切に使っていただいているとのこと
亡き先代もきっと喜んでいると思います。
偶然動き出した時計と合わせて、長い時間の中で偶然や縁が刻まれていくような気がして
改めて不思議に感じます。
二つの時計のように、身の回りの沢山のものが新しくなる中でなにか繋がりや思い出を残せるものがあると嬉しいように、匠の技術も新しい道具や方法が開発されても変わらない、家造りへの想いを繋げていけるようこれからも頑張ります。