塗装工事は、
手抜きをしようと思えば一番簡単にできる工事なんです。
しかも、
完全な工事も、
手抜き工事も、
塗った直後は全く見分けがつきません。
3年後5年後になって、
やっと手抜き工事だったんだと気付いたときにはもう遅いわけです。
ですから、信頼できる業者に工事を依頼する以外方法はありません。
信頼できる業者選びの5つのポイントについてお話していきます。
1.原則として、訪問販売業者では契約しないこと
悪質な業者の99%は訪問業者です。
突然訪ねてきて、不安をあおり、その場で契約を取ろうとします。
どんなに有名な会社であろうと、どれだけ営業マンの感じがよかろうと、
どれだけお値打ちな価格であろうと、絶対に訪販業者では駄目です。
2.すぐに見積書を出す業者はだめです。
簡単な計測で、すぐに見積書を提出する業者は避けてください。
建物は、人間の体と同じです。
パッと見ただけで診断書が書けるようなお医者さんは、あり得ません。
しっかりと、
順番に詳しく検査をして初めて、
適切な診断書を出すことができるのです。
信頼できる業者は、
必ず診断に時間を掛けます。
そして、
診断書をもとに治療方法を決定するわけですから
『診断書→見積書』の順で提出されるのが適正な流れです。
すぐに見積書を出し、契約を急ぐ業者は、悪質な業者です。
ろくに検査もせずに、いきなり手術をされるようなものです。
この、診断書を出すか出さないかが、一番簡単に
信頼できる業者を見分けるポイントかも知れません。
3.値段に敏感に反応する業者は避ける
相見積もりの場合、
大幅値引きや、「他社より安くします!」という業者は避けたいです。
何とかして仕事が取りたい業者が、
手抜きを前提に値引くと思ってください。
そもそも良心的な業者は、
最初から駆け引きのない、自信を持って提示できる価格で見積ります。
値段を落とすということは、即ちどこかで手を抜くということですから、
ヘタに値段の駆け引きを持ちかけると、
良心的な業者は自ら辞退することも厭わないでしょう。
安いのは確かに魅力的ですが、こと塗装工事に関しては、値段重視はだめです。
「安物買いの、銭失い」になっては大変です。
4.自社の仕事を克明に記録する業者は大丈夫
手抜きをしない業者は、非常に多くの施工前後の写真を撮っておくものです。
この写真を見れば、しっかりと見積書通りの工事がされているかどうかは、
すぐにわかります。
いわば、証拠写真となるんです。
その業者の、施工事例を見せてもらえば写真を重視しているか、
どうかもすぐにわかるということですね。
そういったしっかりとした仕事をする業者は、見積りの段階から違うと思います。
見積書と同時かそれより前に、
診断書のような形のものを提出してくると思います。
そこには、現状の写真を元に、
どういった工事をすれば一番ベストな工事
ができるかの、提案がされていると思います。
ですから、相見積もり書が出揃った段階で、ある程度は見極めることが
できると思います。
5.一級塗装技能士が施工するかどうか
“一級塗装技能士という資格があります。
これは、職業能力開発促進法に基づき国が検定試験を行っているもので
確かな技能の証として高く評価されています
一級資格は、
7年以上の経験と、
最上級の塗装技術が要求されます。
ですから、
この資格を持っている塗装職人に施工させている業者は安心できます。