塗装工事を依頼する前に!7つの注意点。
その1 色をどうするか
色の選択は難しいです。
色見本で思い描くイメージと、実際に塗りあがったイメージが
全然違っているというケースもよくあります。
時々見かけませんか?
「何じゃこの色は?」という色で塗られた家を。
あるいは、
「絶対、すぐに飽きがきちゃうだろうなー」と思う色の家を。
そうした家にお住まいの方々は、
自分が思い描いた色とはかけ離れた仕上がりに
ガッカリされているかも知れません。
どうして、
塗装業者が、「この色ではちょっとおかしいですよ」と言えなかったのかと。
外壁塗装は、塗り始めたら途中で色を変えるわけにはいきません。
あーしまったなーと思っても、
10年以上その色で辛抱することになります。
ですから、色の決定には慎重に慎重を重ねてください。
では具体的にどうするかです。
1.建築雑誌やカタログでイメージを伝える
2.試し塗りをしてもらう
シュミレーションで選んだ3色くらいの候補色を、
実際に少しの面積ずつ塗ってもらい、
判断するといいと思います。
3.見本の家を見つける
常日頃から、こんなイメージにしたいという、
実際の見本となる家を見つけておくのもいいと思います。
実際に、その家に行って、
見本帳の色をその家の外壁の色に合わせてみると
びっくりされることでしょう。
実際の外壁の色より見本帳の色の方が
かなり濃いと感じるはずです。
逆の見方をすると、
見本帳からかなり濃いめの色を選んでも、
実際に塗りあがると、想像以上に明るくなってしまうものなのです。
ですから、こんなイメージにしたいという、
見本となる家があれば、100%イメージ通りの仕上がりが可能となるのです。
その2 季節はいつにするか
塗装工事の際には、季節による環境の違いも大事なポイントになります。
私たちが過しにくい、真夏の暑さや、極寒の環境は、
塗料にとっても厳しい環境なのです。
5℃以下では固まってしまい、ボタッとした状態になった塗料では
塗装の伸びが出ませんので、塗りムラが出ます。
逆に真夏の、日が当たる屋根や壁は、手で触れないほどの高温になります。
塗料も、塗ったとたんに沸騰状態になってしまい、
伸びすぎてしまうので、良くありません。
人間にとっても過ごしやすい季節は、
塗料にも優しい季節であり、この時期を選んで工事をするのが最適だと言えます。
その3 エアコンの配管パイプや樋はどうするか?
塗装が終わっても、エアコンの配管が、
カバーもせずにそのまま塗られているだけというケースを
よく目にします。
せっかく塗装工事をして外観がきれいになっても、
エアコンのパイプだけが
グニャグニャで浮いているのは非常に残念です。
塗装の際には、
是非エアコンのパイプにも気をつけてください。
お勧めは、塗装をする際に一旦パイプを浮かしておいて、
先ずその下の壁面をしっかりと塗装します。
その後、新規に配管化粧カバーを設置するとすっきりします。
また、樋も外壁塗装の際には、ついでに綺麗にしておきたいものです。
樋の状況によって、新規にやり替えるか、
塗装するかを判断することになりますが、
樋工事には外壁塗装と同様に必ず足場の設置が必要となりますから、
塗装の際の足場を樋工事に利用すれば2度手間がなくなるのです。
その4 塗装する壁や屋根の下地は大丈夫か?
もし、完全に防水機能がなくなってしまい、
壁や天井の下地が腐ってしまっていたら大変です。
そのまま、いくら高性能な高い塗料を塗っても、
下地が腐っていたら地震の際に大変です。
詳細な調査によって、万が一下地への侵入が疑われるような場合には
塗装の前にすることがあります。
外壁を一部撤去して下地の確認を行うのです。
調査の結果、
異常がなければその部分を復旧して外壁塗装に進みます。
もしも、下記の写真のような状態が見つかったならば、
先ず下地の修理が先決となります。
この場合は、単純に塗装の防水性能だけでなく、
別の浸水原因も十分考えられますから、板金知識、樋工事経験など、
防水に対する全般的な知識を持った業者での補修がお勧めです。
となると、各部の傷みが気になる建物の塗装工事は、
塗装工事専門店では手に負えない場合も考えられます
家全体のリフォームが出来る業者への塗装工事依頼がお勧めかも知れません。
樋の金具より水侵入による ひさしの継ぎ目より浸水 壁のひび割れ目より水侵入
その5 工事のチェックポイントとは
工事中に「手抜きかどうか」を
逐一完璧にチェックすることは事実上不可能です。
上塗りさえしてしまえば,そこに至る過程は隠れてしまいます。
しかし、塗替えはただ単に色を付けるだけでなく、
下地の補修や養生を含め、
塗りから仕上げに至るまでの各工程にはそれぞれ意味があり
美観の維持向上と素材の保護という
塗装の機能を発揮するためにはきちんとした作業が不可欠です。
職人一人一人の手作業の積み重ねによって完成するものですから
きちんとした作業をしなければきちんとした仕上がりは得られません
同じ塗料を使っても、職人の『腕・経験』の違いにより、
仕上がりに大きな差が出る場合もあります。
そこで簡単なチェック箇所を挙げてみます。
- 下地補修/しっかりと時間をかけて洗浄し、ヒビなどは完全に補修したか?
- ケレン/塗る部分の清掃をきちんとしているか?
- 養生/塗らない部分を汚さぬようカバーしているか?
- 希釈割合/塗料を延ばし過ぎていないか?
- 塗り回数/所定の回数を塗っているか?
- 塗装間隔/塗り重ねの適正時間は守られているか?
- 塗付量/塗料の使用量は適正か?
以上のようなチェックポイントになりますが、正直なかなか素人ではわかりません。
職人の仕事に対する姿勢を判断するしか、現場監督ですら出来ていないかも知れません。
そこで、7つのチェックポイントを写真で判断できるようにすればいいわけです。
全工程の、詳細な写真記録を、少々煙たがられても、業者に依頼することです。
これが、一番確実な手抜き工事防止策となることは間違いありません。
その6 見落としやすいポイントとは
例えばこんな経験はありませんか?
部屋全体の掃除をした後で、糸くずがひとつ
落ちているのが気になってしまう…
それと同じで全体がきれいになると
今まで気にならなかった点も気になることが多いのです。
塗装工事の際にもこういった点に注意が必要になるかもしれません。
『まだ、樋や、雨戸はきれいだから今回は塗らなくていいからね』
ということで、その部分はそのままで塗装工事が完成したとします。
さぁ、完成ということで足場を外して家全体を眺めてみると、
塗らなかった樋と雨戸が、妙に気になって仕方がない!ということです。
足場を取り外した後では、もうどうすることもできません。
せっかく多額の費用を掛けて外壁工事をやったにもかかわらず、
どうしてもこの部分が引っ掛かって心から満足できないということになっては、
非常にもったいない気がしませんか?
ですから、絶対に後悔のないように、妥協するべき点、しない点を見極める
ことが、後悔しないためにも是非必要なことだと思います。
さらに、もうひとつ大切なポイントがあります。
それは、木部塗装をどうするかという点です。
木部の塗装は、モルタルやサイディングの塗装と違い、
10年間もつということは、まずあり得ません。雨風の当たる部分は5年が限界です。
かといって、そうした木部の塗装のためだけに足場を設置するのは無駄過ぎます。
ですから、そうした木部は、その上から板金で被せてしまうのがお勧めです。
ガルバニウム板金であれば、最低10年は大丈夫です。
100万円もかけて外壁塗装工事をして、5年もしたら木部のペンキが
はげてきたらガッカリだとは思いませんか?
そうした点にまで、しっかりと目を見張らせてから契約しなくては駄目です。
その7 施工中の注意点とは
工事期間中にあなたが疑問に思ったことはすぐに聞くこと、
確認することがとても大切です。
しかし、なかなか直接塗装職人には言いにくいものです。
となると、
施工中に頻繁に現場に顔を出す、
現場管理者の存在が必要だと思います。
よく営業担当者と工事管理担当者(現場監督)が違っている場合がありますが、
原則的に見積時から引き渡し、
アフターメンテナンスに至るまで同じ人が担当してもらうのが
一番言いやすいということになります。
外壁・屋根塗装の無料相談、無料診断、無料見積もりは、
こちらから…
はじめての外壁塗装・外装リフォーム
プロが教える塗装価格の算出法!
外壁塗装・外装リフォームの適正価格とは?
わが家の塗替え時期はいつなのか?
大切!塗料の選び方について…
丁寧に塗る業者の外壁工事の流れ
屋根工事の流れ
信頼できる業者の見分け方5つのポイント!
塗装工事を依頼する前の7つの注意点
訪販業者には注意してください