平成24年1月発行第31号

 

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飛騨地方、美濃地方

私たちが当たり前のように暮らしいて、その中で食しているものも、実は他の地方ではとても珍しいものだったりします。

昨今、TVの「うわさのケンミンショー」で色々な県民の違いが紹介されていますね。

「所変われば品変わる」ということわざがありますが、地域が少し違うだけで、ずいぶん驚くことがあります。

ましてや、同じ岐阜県の中でも、飛騨地方と、美濃地方ではけっこう違います。

というのも、私は飛騨、嫁は美濃出身なので結婚してからというもの

時々へぇーーと驚いたり、感心したりを?十年繰り返して今日に至っております。

盆や正月なども、違うところがありますね。

飛騨は暮れからおせち料理を並べて、ブリを食べ年取りをしますね。

嫁は、「えー何が始まるんや???」と思ったそうです。

美濃の方はそのような風習は無く、年が明けて元旦からおせちで祝います。盆は盆で、美濃のほうのお墓まいりに行くと、紅白の提灯がいっぱいぶら下がっていてびっくりしますよ。

それから、喫茶店のモーニングは やっぱりすごいですね。

味噌汁、茶碗蒸し、ヤクルト、トースト、サラダに卵・・・

いったい、ここは何屋さんなんだろうと、もはや喫茶店である事を忘れてしまうようなメニューです。

しかし、食べ物を比べますと、どうも飛騨のほうが個性的です。

「みだらしだんご」もしょうゆ味だけで、甘くないのは飛騨地方だけで珍しいようです。

また、あぶらえ、ころ芋、なつめ、などは美濃地方では、ほとんど食べられていないようです。

山の中で育まれた独自の食文化が、飛騨地方の個性的なおいしいものに繋がっているんですね・・

ただ、山の中といっても、魚は富山から新鮮なものが来て食べられるし、飛騨牛などは、日本一とも言われる事を思うと、いいところに住んでいるな―と思わずにはいられません。

何でも食べられる世の中ですが、飛騨の味がこれからも受け継がれていくといいなあ・・・と思いますね。

平成24年1月発行第31号 団子      平成24年1月発行第31号 食べ物